俳人協会新人賞の安里さん、改めて創作に意欲


この記事を書いた人 Avatar photo 滝本 匠
第44回俳人協会新人賞を授与される安里琉太さん(右)=26日、東京都新宿区の京王プラザホテル

 【東京】2020年度俳人協会4賞の授与式(俳人協会主催)が26日、東京都新宿区の京王プラザホテルであった。第一句集「式日」(左右社)で第44回新人賞に選ばれた与那原町出身の俳人安里琉太さん(27)は「俳句を始めて10年、多くの縁があって書いてきた。死ぬまで書いていきたい」と喜びを語った。協会関係者によると県出身者の受賞は初めて。

 安里さんは1994年生まれ。首里高校在学時に俳句部に入り句作を始めた。俳句誌「銀化」「群青」や、詩や短歌、俳句の同人誌「滸(ほとり)」に作品を発表している。受賞した句集「式日」(税抜き1800円)は2020年2月に発行され、248句を収める。

 俳人協会は1961年設立。俳句文芸の創造的発展と普及などを目的とし全国40カ所に支部を構え約1万5千人が所属する。新人賞は50歳以下の会員の第一句集を選考対象としている。

 新人賞には安里さんのほか、篠崎央子さんの「火の貌」が同時受賞した。第60回俳人協会賞には野中亮介さんの「つむぎうた」が輝いた。