19市町村は基礎疾患者、高年齢者を優先 64歳以下ワクチン接種


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 新型コロナウイルスに対する県内41市町村のワクチン接種の取り組みで、64歳以下住民へのワクチン接種券を発送する優先順位について琉球新報がアンケートで尋ねると、19市町村が「基礎疾患のある人」「年齢が高い順」に送ると回答した。「優先順位をつけない」は12市町村だった。65歳以上の接種状況については、33市町村が7月26日までに2回目接種を7割以上終える見通し。

 浦添市は7月上旬に対象住民全員に接種券を発送する予定だが、「基礎疾患、介護従事者、保育士などのエッセンシャルワーカーを優先的に予約受付する」とした。

 石垣市は基礎疾患のある人と観光関連従事者を優先的に接種を進める考えを示している。八重瀬町は保育士や教員などを優先的に発送するとした。

 伊是名村は「16歳以上の全村民に実施済み」と回答。渡嘉敷村や座間味村などの離島地域では発送を終え、64歳以下のワクチン接種が進んでいる。

▶64歳以下のワクチン接種券発送対象者の優先順位・全データ
 

 一方で、ワクチン確保への懸念の声もあった。西原町は「町内医療機関や集団接種での接種件数が伸びているが、町の希望するワクチンが供給されるめどが立たず、接種スピードを上げることができない」と答えた。

 与那原町は千人規模の大規模集団接種を計画しているが、「ワクチンの確保が不確定のため、接種計画が立てづらい」とした。

 読谷村は「12~15歳の接種対象者について、どのような接種体制を構築することがよいのか、関係機関とこれから協議する」と答えた。

 離島ならではの悩みもある。久米島町では島外から応援の医師や看護師を頼んでいるため、ワクチン接種と台風の時期が重なることを心配した。

▶65歳以上のワクチン接種率の見通し全データ