日本ハンドボール協会は27日午前、東京五輪に開催国枠で8大会ぶりに出場する男子日本代表を代表14人を発表し、県出身の東江雄斗(27)=興南高―早大出、ジークスター東京=を選出した。ポジションはセンターバック。
これまでも攻撃の司令塔を務めてきた東江。会見に合わせ「メンバーに選出されて光栄に思います。選ばれなかった選手の分もコートで暴れてきます。まずはメダル獲得。個人的にはゲームをコントロールして勝たせる選手になりたい。ファンと一緒に戦ってハンドボールを楽しんでいけたらと思います。何かが伝わる熱いプレーを心掛けてファイトします。応援をよろしくお願いします」と談話を寄せた。
代表は14人。同競技で県勢男子の五輪出場は1988年のソウル五輪に出場した荷川取義浩以来、2人目。女子では池原綾香(那覇西高―日体大出、デンマーク・オーデンセ)が東京五輪代表に内定している。東京五輪への出場を決めた県勢は計9人となった。
東江は1月の世界選手権に出場し24年ぶり2度目の1次リーグを突破に貢献した。司令塔として攻撃の要となりチームをけん引。試合ごとの最優秀選手に選ばれるなど存在感を発揮した。1993年7月6日生まれ。浦添市沢岻出身。沢岻小、神森中、興南高、早稲田大に進む。2016年に日本ハンドボールリーグ(JHL)の大同特殊鋼に入団。JHLでは20年に2度目の得点王と年間最優秀選手賞、3度目のベストセブン賞を受賞。今季からジークスター東京に移籍した。
東京五輪の男子ハンドボールは東京の国立代々木競技場で実施され、7月24日に予選ラウンドが開幕し、8月7日に決勝を行う。