興南高OBの東江雄斗選手が男子ハンドボールの日本代表に選ばれたことを受け、母校のハンドボール部は喜びに包まれた。同じくOBの嘉数陽介さんが女子ハンドボール代表の分析スタッフとして、チームに帯同することが決まっており、二重の喜びとなった。
興南高校時代の指導者で現在も同校で指揮を執る黒島宣昭監督は「ハンドボール指導を始めて39年目になるが、教え子が五輪選手に選ばれるのは初めて。指導者冥利(みょうり)に尽きる」と感慨深げ。メンバー発表後に、本人から携帯に連絡があり、報告を受けた。「しっかり体のケアをして試合を楽しんでほしい」とエールを送った。
選手たちも吉報に歓喜した。伊禮颯雅(そあ)主将は小さい頃から大の東江ファン。「視野の広さ、ここぞで得点を決めにいくエースぶりがすごい」と憧れと尊敬のまなざしを向けた。照屋拓実さんは「沖縄に戻ってきた時は、部活に顔を出し指導してくれる身近な存在」と語った。根間光裕寿(みゆと)さんは「沖縄の誇り。自分たちも努力して全国制覇したい」と刺激を受けた様子だった。