五輪決定の東江「熱くファイトする」 沖縄から33年ぶり、男子ハンド代表


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
世界選手権のクロアチア戦でゴールを決め雄たけびを挙げる東江雄斗 =1月15日(Yukihito Taguchi/JHA提供)

 日本ハンドボール協会は27日、東京五輪に開催国枠で1988年ソウル五輪以来8大会ぶりに出場する男子日本代表14人を発表し、県出身で司令塔の東江雄斗(興南高―早大出、ジークスター東京)や主将の土井レミイ杏利(ジークスター東京)、チーム最年少で20歳の吉田守一(タルヌフ)らを選出した。

 同競技で県勢男子の出場はソウル五輪に出場した荷川取義浩(北国銀行監督)以来、2人目。女子では池原綾香(那覇西高―日体大出、デンマーク・オーデンセ)が県勢女子初の五輪代表に内定している。

 東江のポジションはセンターバック。これまでも代表チームで攻撃の司令塔を務めてきた。発表会見で談話が読み上げられ「オリンピックでは、まずはメダル獲得。個人的にはゲームをコントロールして勝たせる選手になりたい。何かが伝わる熱いプレーを心掛けてファイトします」と誓った。

 日本は1月の世界選手権(エジプト)で24年ぶりに1次リーグを突破。五輪ではデンマーク、スウェーデン、エジプト、バーレーン、ポルトガルと1次リーグで顔を合わせる。予選ラウンドは7月24日に開幕する。

 シグルドソン監督は「非常に難しい大会になることが予想できるが、全ての試合でポイントを取りにいきたい」と話し、土井は「メダルを狙いにいく。最後には『やって良かった』と思えるような大会となるよう、ベストを尽くす」と意気込んだ。


<東江雄斗略歴>

 あがりえ・ゆうと 右利きのセンターバック。1993年7月6日生まれの27歳。浦添市沢岻出身。183センチ。沢岻小―神森中―興南高―早稲田大出、ジークスター東京所属。大学卒業後、2016年に日本ハンドボールリーグ(JHL)の大同特殊鋼に入団し、JHLでは20年に2度目の得点王と年間最優秀選手賞、3度目のベストセブン賞を受賞した。今季からジークスター東京に移籍。代表ではゲームコントロールを任される主軸に成長した。父・正作さんはJHL大崎電気の元選手。母・功子さんも元選手でJOC沖縄選抜の監督を歴任。兄の太輝はJHLの琉球コラソンで主将を務める。