オリオンビールが29日に開いた決算と役員改選の発表会見で、早瀬京鋳氏、亀田浩専務と記者団とのやりとりは次の通り。
Q.退任理由は。
早瀬氏 2年の任期の満了と一身上の都合だ。それ以上でもそれ以下でもない。
Q.退任を決意した時期は。
早瀬氏 そんなに前ではなく最近だ。オリオングループの経営陣、社員には急で迷惑をかけた。
Q.コロナ禍で厳しい決算となったが、業績と退任は関係あるのか。
早瀬氏 関係はない。
Q.2年間の成果と課題は。
早瀬氏 創業以来初めてミッション、ビジョンを作って指針を決めた。オリオングループにとっての金字塔だと自負している。この2年間、新商品が出てきて楽しいという声もあった。ただ、コロナ禍とはいえホテルやビール、ゴルフ事業など観光関連でもう少しアイデアを出したかった。
Q.新社長の選任時期は。
亀田氏 これから採用したい。時期は申し上げられない。スピード感を持った経営者が来てくれることを期待している。
Q.外部起用か。
亀田氏 内部から上がるのは難しいと思う。
Q.21年3月期決算の評価について。
早瀬氏 数字的には厳しいが、次の投資に向けて準備ができた。eコマースや海外事業、県外進出、RTD(缶酎ハイなど低アルコール飲料)など次への成長の花が開き始めた。今期や来期、中長期的には希望が持てる内容だ。
Q.早瀬氏の今後は。
早瀬氏 この2年間、24時間オリオンと沖縄のことを考えていた。次の人生やキャリアについてはまだ真っ白だ。