沖縄コロナ67人感染、2人死亡 空港や繁華街で人流増加(7月1日朝)


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 県は30日、10歳未満から90代の67人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。浦添市の90代と80代の女性2人の死亡も発表され、県内の死亡者数の累計は183人となった。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は33・18人で、引き続き全国最多。

 亡くなった90代女性は、5月31日に陽性が判明し、施設内で療養中だったが容体が悪化し、6月8日に死亡が確認された。80代女性は6月7日に陽性が判明し入院したが、27日に死亡が確認された 新規感染者67人うち、推定感染経路が判明しているのは41人で、内訳は家庭内19人、施設内12人、職場と友人・知人、飲食が各3人、その他が1人。残り26人の感染経路は調査中。

 年代別では10代と20代、80代が最多の9人で、30代8人、40代と50代、60代で各7人などと続いた。居住地別では、那覇市が最多の18人、中部保健所管内14人、宜野湾市9人など。

 県内の感染状況について県の糸数公医療技監は「緊急事態宣言中だが、空港の人流や繁華街で県外の方の人流が増加しているとのデータがある。そこから感染が発生すると(感染者数の減少スピードが)鈍っていく懸念が残る」と述べた。

 県の「広域ワクチン接種センター」の7月1~15日分の予約状況は、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターが22・1%、那覇市の県立武道館が5・2%にとどまっている。県によると、2会場で6月29日までに計17人分のワクチンが破棄となった。

 米軍関係の感染者はゼロだった。