早瀬氏退任後のオリオンビールは 吹田副社長らが語る今後の戦略


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オリオンビールの代表取締役副社長に就任した吹田龍平太氏(右)と、代表取締役専務に就任した亀田浩氏(左)=1日、那覇市泉崎の琉球新報社

 オリオンビール(豊見城市)の吹田龍平太副社長(54)と亀田浩専務(59)が1日、那覇市泉崎の琉球新報社を訪れた。

 オリオンビールは6月29日の株主総会で早瀬京鋳氏が社長を退任し、トップが不在となっている。吹田氏と亀田氏に代表権が付与され、当面の経営運営に当たることとなった。

 後任の社長について、吹田氏は「タイミングも含めて我々も何も聞かされていない。日々何ができるかを考えて、(亀田氏と)2人でやれることをやっていく」と話した。

 吹田氏は、今後の戦略について「安い商品は、競争が激化していくと大手にかなわない。安く飲める部分も残しつつ、資本が小さいからこそ手の込んだ製品を作っていく」と説明。「ポートフォリオ(構成)の拡充」を掲げ、「75BEER(ナゴビール)」にマンゴーを加えた新商品の予定などを紹介した。

 亀田氏は、株式上場の見通しについて「コロナで観光が打撃を受け、私たちも大きく影響を受けた。仕切り直しとなったが、5年以内には上場したいと考えている」と話した。