イヌマキ代替はヒノキアスナロ 首里城復元委、木材議論


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首里城の正殿=2012年9月(花城太撮影)

 国の「首里城復元に向けた技術検討委員会」(委員長・高良倉吉琉球大名誉教授)は6月30日、2021年度2回目となる「木材・瓦類ワーキンググループ」を那覇市の沖縄総合事務局で開いた。正殿の内壁や外部建具に使用する造作材は、平成の復元時と同じイヌマキ材の使用を検討しているが、調達が厳しい場合は代替材としてヒノキアスナロを活用する方針を確認した。国王専用の階段手すりや外壁など象徴的な場所には、県産のイヌマキを使用する。

 赤瓦については、工業技術センターの協力を得て9月から試作瓦の製作に着手する。色味は試作瓦の状況を踏まえて判断することを確認した。

 正殿前の御庭などに敷き詰められる朱色のレンガ「せん」は、県内の原土を活用し生産する方針を示した。高良委員長は「前回は本土の原料を使ったが、今回は沖縄の陶芸家にヒアリングをして可能性を探る。県内でしっかり焼いていただきたい」と述べた。