県酒造組合と国際旅行社は2日、泡盛ツーリズムのキックオフミーティングを那覇市の八汐荘で開いた。国税庁の事業で、旅行社と泡盛メーカーが連携して泡盛を素材とした観光コンテンツの開発に取り組む。これまで団体旅行で酒蔵を見学するスタイルが多かったが、個人客などに泡盛の価値や歴史などを伝える観光を目指す。
泡盛ファンを獲得し、沖縄観光のリピーターや泡盛の消費拡大につなげる考え。9月ごろまでに旅行者の泡盛消費の実態調査や、国内外の酒蔵ツーリズムの事例などを学ぶワークショップを実施する。
9~11月に実際の観光プログラムを造成し、関係者や県内在住外国人を集めたモニターツアーを開催する予定。事業終了後も自走化できるコンテンツの開発を目指す。
県酒造組合の佐久本学会長は「酒蔵ツーリズムを通して、各社の(泡盛への)思いなどを消費者に伝えることができる。各社の課題を一つ一つ克服すれば観光客などを喜ばせることができる」と話した。