沖縄コロナ感染76人 クラスター5件発生(7月4日朝)


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 県は3日、10歳未満から80代までの計76人が新型コロナウイルスに感染し、社会福祉施設や教育機関などで計5件のクラスター(感染者集団)があったことを発表した。県の糸数公医療技監は、先週から新規感染者の減少幅が狭くなっていることに触れ、「緊急事態宣言により飲食店関係の感染は抑えられているが、家庭や職場、施設内の感染が下げきらない」と要因を説明した。

 クラスターのうち、那覇市内の社会福祉施設では20~90代の男女10人が感染した。デイサービス利用者とその家族や職員で、確定日は6月22~27日。

 南部保健所管内では2件あり、教育機関で10歳未満から30代の計8人が感染。職員から広がったと推測されるという。確定日は5月24~31日。社会福祉施設でも50~80代の計9人が感染、確定日は5月31日~6月7日。換気が不十分なところで食事をとっていたという。

 浦添市内の社会福祉施設でも80~90代のデイサービス利用者6人が感染した。確定日は6月21~26日。

 その他、家族内で6人が感染した。クラスターは計251例となった。

 社会福祉施設内でのクラスター発生が続いていることに、糸数技監は抗原検査の機会を増やすと共に「速やかな対応と検査計画、専門家の派遣など注視していく」と語った。