マスク、グータッチ、SNS…炎天下で支持訴え 那覇市議選告示


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集まった有権者と拳を合わせ、支持を訴える那覇市議選の候補者=7月4日午前、那覇市内(画像の一部を処理しています)

 4日に告示され11日に投開票の那覇市議会議員選挙には、40の議席を争って63人が立候補を届け出た。新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言下での選挙戦となり、各陣営は出発式でマスク着用や人数制限などの感染防止対策をした。参加できなかった支援者向けにライブ配信する陣営もあった。各候補者はマイクを握りしめ、「那覇市のために大切な一票をお願いしたい」と第一声を上げた。県都那覇の未来を左右する7日間の闘いに向け、候補者は支持拡大へと街に繰り出した。

【顔写真付き・立候補者の一覧】

 梅雨が明け、強い日差しが照りつける中、30代の候補者の出発式にはマスク姿の同級生や支援者ら約70人が集まった。候補者は額の汗をぬぐいながら、「那覇市はまだまだ多くの課題がある。政治の舞台から市を元気にしたい」と意気込んだ。支援者は太鼓や拍手で応え、のぼりを掲げた。候補者は支援者の手拍子や「行ってらっしゃい」の応援を受け、さっそうと選挙カーに乗りんだ。

 20代の新人候補の出発式には支持者や地域の人など約30人が集まった。候補者は「市民の暮らしをよくするために頑張りたい。どうか市政に送り出してほしい」と両手でマイクを握り訴えた。候補者の名前が入ったそろいのシャツを着た支持者は拍手で応え、「頑張って」と激励した。候補者は母親からタスキを掛けられ、街へ駆けて行った。

 別の20代新人候補の出発式には、友人・知人や地域住民ら老若男女50人弱が会場となった交差点に集まった。候補者が「この街に対する思いや信念は誰にも負けない。泥臭く、最後まであきらめずにこの選挙に挑戦したい。那覇市の未来を託してほしい」と訴えると、支持者は拍手で応えた。ガンバロー三唱が終わると候補者は集まった人たちの拍手や地元青年会の太鼓の音で送り出された。

 40代の現職候補は、母親から名前の入ったタスキを肩に掛けてもらいポンっと背中を押され激励を受けた。出発式で「厳しい選挙だが、一人一人に声を掛け、大切な一票をお寄せいただきたい」と、集まった支持者に呼び掛けた。感染防止対策で人数を制限したため、出発式に参加できなかった支援者のためにフェイスブックでライブ配信をした。必勝祈願でダルマに目を入れ、出発式を終えると候補者はグータッチで支援者一人一人にあいさつした。「頑張ります」と大きく手を振ると、支持者が温かい拍手で見送った。

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