金城、400メドレーR大会新V 県中学校総合体育大会・水泳


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男子400メートルメドレーリレーで大会記録を出し優勝した金城の(左から)比嘉海惺、比嘉功太郎、久村一惺、石原昌依(右下)=4日、那覇市の奥武山水泳プール(ジャン松元撮影)

 県中学校総合体育大会は4日、各地で行われ、沖縄市の県総合運動公園体育館で開かれた新体操の個人総合は仲里結海子(ゆうこ)(大里3年)が17.950点で優勝した。17.550点で2位の渡慶次梨夢(りむ)(コザ2年)とともに全国大会の出場権を得た。水泳は那覇市の奥武山水泳プールであり、男子100メートル平泳ぎで比嘉功太郎(金城3年)が1分05秒73の大会新で栄冠をつかんだ。400メートルメドレーリレーは金城が大会新で優勝。比嘉が第2泳者を務めた。男子100メートル背泳ぎは田浦悠羽(高江洲3年)が1分00秒09で制した。比嘉と田浦は全国大会参加標準記録を突破した。


◆久村、比嘉 チームけん引

 1位は金城で大会新―。約30分間の審議の結果、電光掲示板に表示された記録に、男子400メートルメドレーリレーをトップでゴールした金城のメンバーは跳びはねて喜びを爆発させた。

 第1泳者の久村一惺は「このメンバーで九州に行く」と優勝を目指し力を振り絞った。前日の400メートルフリーリレー第1泳で54秒75の大会新を出したばかり。勢いのままに背泳ぎでも自己ベストの泳ぎで比嘉功太郎につなぐ。飛び込むと100、200メートルで大会新を出した実力通りにタイムを縮めにかかった。

 しかしレース後、この2人のタッチに機械がミスの判定。久村は「失格になれば九州大会もなくなる。総合優勝も大会新も懸かっていた」と不安が押し寄せた。しかし審判がタッチを視認しており、機械の不具合と判断された。

 比嘉は歓喜の雄たけび、久村は安心して涙をこぼした。久村は「勝てるチームなので本当に良かった。一生忘れられない体験になった。九州ではしっかり記録を伸ばしたい」と、確実なリレーでチームを引っ張る決意だ。比嘉は「個人でも九州や全国でベストを大幅に更新できるように頑張りたい」と県中新達成を誓った。
 (謝花史哲)

男子400メートルメドレーリレーで大会記録で優勝した金城の(左から)久村一惺、比嘉功太郎、比嘉海惺、石原昌依=4日、那覇市の奥武山水泳プール