具志川、五回に猛攻 北中城―具志川<高校野球2021>


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北中城―具志川 先発7回を投げ、相手打線を抑えた具志川の仲本敬登=4日、沖縄市のコザしんきんスタジアム(喜瀬守昭撮影)

 第103回全国高校野球選手権沖縄大会は4、5の両日、沖縄市のコザしんきんスタジアムなどで第2、第3日の1回戦14試合が行われた。4日は3会場で9試合が行われ、宜野湾、名護、球陽、具志川、中部商、首里、北部農林、八重山商工、八重山が2回戦へ駒を進めた。


仲本好投、技巧派の本領 2年左腕、効果的に変化球

 四回まで1安打に抑えられた展開が一転した。具志川は五回、先頭の5番・與那嶺尚成が左前へ振り抜いたのを皮切りに猛攻を始めた。犠打や単打で走者をためると、敵失の間に三走の與那嶺が生還し、ゼロが並んだスコアボードに「1」が点灯した。

 さらに2死一、二塁のチャンスで打席は1番で、2年の中村圭太へ。ここまで三振、フライに倒れていたが「先輩がつないだ好機を絶対につかむ」。初ヒットは右越えの2点適時三塁打だった。「勝負が見えない中でめっちゃほっとした」。4点目の生還も果たし、歓声とともにベンチに迎え入れられた。

 投げては技巧派左腕の2年生、仲本敬登が、コースをうまく使い分けて打者を翻弄(ほんろう)。疲れが出て制球が乱れた中盤は「直球が狙われていたので変化球多めで組み立てた」。緩いカーブやスライダーをうまく用いて、七回までを被安打4、三塁を踏ませぬ好投を披露した。

 春の大会以降、実戦登板がなく「ぶっつけ本番だったが変化球もイメージ通りに投げられた」。好投そのままに、次戦も挑む決意だ。
 (上江洲真梨子)

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 ●北中城 比嘉恵太主将 「投手陣が力投を続ける中で打線で援護できなかった。具志川の先発投手の外角へのコントロールがしっかり効いていた。去年の練習試合で対戦したが、苦手意識があった。楽しかったが悔しさも残る」


▽1回戦
具志川
 000 041 000|5
 000 000 000|0
北中城
(具)仲本、眞喜志、高江洲―與那嶺
(北)比嘉大、上村、末吉颯―砂川
▽三塁打 中村圭、与古田(以上具)
▽二塁打 末吉颯(北)