玉城沖縄県知事「粘り強く対話求める」 辺野古サンゴ訴訟、最高裁で県敗訴 裁判官2人棄却反対に「県の主張認められた」


この記事を書いた人 Avatar photo 山城 祐樹
辺野古サンゴ訴訟の最高裁判決を受けて記者会見する玉城デニー沖縄県知事=6日夕、沖縄県庁

 名護市辺野古の新基地建設で、大浦湾のサンゴ類移植を巡って県が国を相手に起こした訴訟で、最高裁で県の敗訴が確定したことについて、玉城デニー知事は6日夕、県庁で記者会見し、政府に対して「辺野古新基地問題の解決に向け、県との対話に応じるよう粘り強く求めていく」と述べた。

 判決を受けて、農水相の是正指示への対応については「判決を踏まえ、対応を検討していく」と述べるにとどめた。

 判決文で、2人の裁判官が棄却の判断に反対意見を示したことに対して、「県の主張を認めた画期的な反対意見が付されており、県が主張してきたことは、行政法の観点から合理的で、正当性があることを確信した」と述べ、一定の成果があったとの認識を示した。