沖縄県議会が玉城知事の招致を決定 中部病院公表遅れ 決議案も審議


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玉城デニー知事

 沖縄県立中部病院で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)の公表が遅れた問題を巡り、県議会文教厚生委員会(末松文信委員長)は6日未明、玉城デニー知事を8日の同委員会に招致することを決めた。同日には、野党の自民会派が提案した真相究明などを求める決議案も審議する。

 玉城知事の招致は新垣淑豊氏(沖縄・自民)が動議を提出し、可否同数の委員長裁決で決定した。出席の義務はない。

 玉城知事は6日夕、委員会への出席について報道陣に問われ、「対応については現在検討中だ」と述べるにとどめた。

 自民会派は県立病院への信頼回復を図るためとして、公表遅れの全容解明と、再発防止の徹底などを求める決議案も提案した。与党側は会派内で決議案の取り扱いを検討している。

 公表の遅れについて、5日の文教厚生委に出席した中部病院の玉城和光院長は、小渡良太郎氏(沖縄・自民)の質問に対して、県三役の意思が働き、公表が停止されたとの認識を示した。一方、我那覇仁病院事業局長は三役の関与を否定している。