県立病院であった新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)について、中部病院のほかに、今年4月に県立南部医療センター・こども医療センターでも発生していたことが、5日までに分かった。県議会文教厚生委員会で新垣淑豊氏(沖縄・自民)の質問に、県病院事業局の中矢代真美医療企画監が答弁した。
中矢代企画監によると、今年4月に同センターの入院患者4人と職員1人が感染したという。死者はいない。当時は施設名を公表する基準がなかったため、日々のマスコミ向けブリーフィングで施設名を明かさずに発生を報告したという。
これまで起きた県立病院のクラスターは、同センターと中部病院の2件のみ。昨年11月に宮古病院でも職員5人が感染したが、クラスターの定義となる「同一の感染源から複数患者が発生」に当たらないという。