教科書使わずに個性伸ばす 南風原にシュタイナー学園開校へ


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
「沖縄シュタイナー学園」の前身となるフリースクール「地球(ほし)の輪」の子どもたち=2021年4月ごろ(「地球の輪」提供)

 教科書を使わず、子どもの発達段階に応じた教材やカリキュラムで個性を伸ばす「シュタイナー教育」を実践しているフリースクール「地球(ほし)の輪」(南風原町)が2022年4月、「沖縄シュタイナー学園」として南風原町宮平に新たに開校する。8月9、10の両日、一部実技体験も取り入れたセミナーを開催する。セミナーは有料で、2日間連続受講となっている。

 シュタイナー教育では、小学1年から中学3年までの一貫教育を基本とする。新入学生は小学1、2年生を募集する。沖縄の歴史や文化に関する授業もカリキュラムに取り入れる。

 学び舎は町宮平の教会「沖縄ベタニヤチャーチ」の一角となる。「沖縄シュタイナー学園」の前身となる「地球の輪」には現在、11人が通う。教師は5人。代表の入福玲子さんは「子どもたち一人一人の感性にはいつも驚かされる。多くの子どもたちに、自分の学習ペースでのびのびと学んでほしい」と話した。

 8月の「オンライン・シュタイナー教育 サマーセミナー」はオンライン上で開催する。両日とも午前8時40分から、琉球大学の寺石悦章教授や東京理科大学の井藤元准教授らを招いた講演会を開く。午後には一部実技を取り入れた「親子オイリュトミー」のセミナーがある。15人まで、南風原の教室で実技を体験することもできる。同月17、18日は南風原町の同教会で、学校説明会も開催する予定。

問い合わせは(電話)090(9781)7277。セミナーに関する問い合わせ先メールはokinawa.ed.genki@gmail.comまで。入学に関する問い合わせ先メールはkhshj075@yahoo.co.jpまで。ホームページはhttps://steiner.okinawa/