コロナ対策、財源に苦慮 玉城デニー知事、財調基金底突き


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 玉城デニー知事は9日、定例会見を開き、新型コロナウイルスの各種対策に伴う財政の逼迫(ひっぱく)について、「県の財政は、財政調整基金が底を突いている。(県独自で)経済的な手だてを打つとなると、財源の捻出が悩ましいところがある」と述べた。緊急事態宣言の延長が決まったが、延長期間中に県単独の予算で経済対策などを打ち出すことは難しいとの認識を示した。

 県の感染症対策費がかさみ、11日に県議会へ提出予定の2021年度一般会計第11次補正予算案で、県の貯金に当たる「財政調整基金」が0になる見通しだ。玉城知事は国への財政措置を求めていく考えを示しつつ、感染拡大防止に注力する考えを強調した。

 沖縄行きの航空便を対象に、羽田、伊丹、福岡空港などで無料のPCR検査を実施する政府方針を巡り、「国と連携して、県内の観光事業者等にも、事前に検査を受けて来県していただくことを、ウェブサイトで記載するよう求めていきたい」と述べた。