中部商打線が爆発、八回コールド勝ち<高校野球2021>


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中部商―首里 6回無死一、二塁、當山拓真の適時打で勝ち越しの生還を果たし、喜ぶ中部商の平川渚(右)

 第103回全国高校野球選手権沖縄大会第6日は9日、沖縄市のコザしんきんスタジアムで2回戦2試合を行い、中部商は首里に8―1で八回コールド勝ちを収め、3回戦に進んだ。10日は2回戦8試合が予定されており、第2シードの興南が北部農林と、第3シードの沖縄尚学が北山と初戦で顔を合わせる。

◆「もっと闘志を」ベンチの声届く/一気に勝機引き寄せる

 最速144キロを投げる首里のエースに、序盤は攻めあぐねた中部商。ベンチからは「もっと闘志を見せろ。後半勝負だぞ」との声が響いた。グラウンド整備後の六回裏、先頭の石川倫主将が三塁打で出塁すると、続く平川渚の同点適時打で士気は最高潮に達した。「よっしゃー!」。グラウンドやベンチから雄たけびが上がり、一気に勝機を引き寄せた。

 勢いに乗り、無死一、二塁となって5番・當山拓真。3球目をたたくと、打球は一、二塁間を突き破り2走の平川が一気に生還。力強くベースを踏んだ。「みんながつないだチャンスを総力戦でつかめた。めっちゃうれしかった」と平川。全員でつないでつかんだ勝利に満足そうな表情を浮かべた。

 ●首里 140キロ台の直球を武器に完投した山内秀陛 「球が浮いてしまい高めに入った直球を狙われた。修正をかけたが球数が多くなった。春、秋と背番号1を背負い自信もあった。絶対に勝ちたかったがコールド負けになりチームに申し訳ない」

首 里
010 000 00 |1
000 006 11x|8
中部商
(八回コールド)(首)山内―崎濱透
(中)米須―平山
▽三塁打 徳永、石川(以上中)
▽二塁打 大宜見、金城(以上首)、平山(中)