前泊 県新記録で2冠 ライフル・全関西学生選手権


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男子10メートルエアライフル立射60発で、県新記録をマークし個人、団体の2冠を受賞した、同志社大の前泊佳吾(提供)

 ライフル射撃の第67回春季全関西学生選手権大会と第26回春季全関西女子学生選手権大会最終日は4日、大阪府内などで行われ、県出身の前泊佳吾(興南高―同志社大2年)が男子10メートルエアライフル立射60発で、621・5点の県新記録をマークし優勝した。前泊が所属する同志社大は、関西学連新記録の1852・5点で頂点に立ち個人、団体の2冠となった。女子では、饒平名アリス(興南高―同志社大3年)が50メートルライフル三姿勢60発で2位に付け、総合団体で優勝を飾った。

 【春季全関西学生ライフル射撃選手権大会】
▽男子10メートルエアライフル立射60発団体順位 (1)同志社(柴原、深澤、前泊佳吾)1852・5点=関西学連新(2)関西(大井、古田、内原隆之介)1813・2
▽男子10メートルエアライフル立射60発個人順位 (1)前泊621・5=県新(4)内原608・0

 【春季全関西女子学生ライフル射撃選手権大会】
▽女子総合団体 (1)同志社大3551・1(AR60W=目羅、山森、平野、R3×20=山森、饒平名アリス、町田)
▽女子10メートルエアライフル立射60発個人順位 (12)饒平名(同志社)607・2
▽50メートルライフル女子三姿勢60発団体順位 (1)同志社(山森、饒平名、町田)1703
▽同個人順位 (2)饒平名574

「すごく満足」 声弾ませる前泊

 10メートルエアライフル立射60発で、県新記録を出し団体、個人と2冠を飾った前泊佳吾は「大会での自己ベストも更新し、すごく満足いく結果だった」と声を弾ませた。大会当日は、ベストなコンディションではなかったが「逆に点数への意識をなくし、一発一発に集中する結果になった」と冷静に振り返る。

 団体でチームを組んだ2人は、高校時代は「県外の強敵選手」だった。同じ大学に進学し、チームを組むようになってからは「取り組む姿勢や技術に刺激をもらっている。比較されることも多くなり、負けたくないとライバル意識も芽生えた」と日々切磋琢磨(せっさたくま)し合っている。