セブン進出から2年 コンビニ競争続く沖縄 ファミマ329店、ローソン250店


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 セブン―イレブン沖縄が急速に店舗数を拡大させる一方で、沖縄ファミリーマートとローソン沖縄も緩やかながら店舗数は増加している。7月1日段階で、沖縄ファミリーマートは329店舗で、昨年同時期より2店舗増加した。ローソン沖縄は250店舗で、同8店舗の増加だ。

 全国のコンビニ店舗数は、2021年4月に前年同月比0・2%減の5万6252店と、横ばいから微減の傾向がある中で、県内はセブン―イレブンの進出による競争の激化も作用して増加が続いている。ただ、業界関係者は「コンビニが出店したいと思う場所は、他の業種にとっても良い場所が多い。コスト面からも、拡大はだんだん難しくなっている」と話す。

 競争の激化に加えて、新型コロナウイルスの感染拡大が大きな打撃を与えている。ローソン沖縄の担当者は「観光客、インバウンドの需要が一気に消えた。(競争に加えて)ダブルインパクトだ」と話す。一方で、沖縄都市モノレールの延長によるてだこ浦西駅周辺の開発など、新たなマーケットが生じる開発の余地が大きいとして「どこに店舗が必要とされているのか、アンテナを張り続けていく」と話した。沖縄ファミリーマートは、自治体とのコラボ商品の開発など、ローカライズ戦略を進めていく。担当者は「個々の店舗のマーケットに応じた品ぞろえを進めるなど、店舗数ではなく、各店舗の質的な向上のサポートに力を入れている」と話した。