大豆・米の夏作 収穫作業終える ボリビア・オキナワ移住地


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
収穫期を迎え、機械で次々と刈り取られる比嘉さんの大豆=オキナワ移住地

 ボリビア有数の農業地帯であるオキナワ移住地で、夏作の大豆や米の収穫が3月中旬から5月上旬まで行われた。早い農家では冬作の植え付けも終えた。

 比嘉徹さん(56)は500ヘクタールに作付けした4種類の大豆を収穫した。早朝6時から従業員と機械や収穫機のメンテナンスを始め、収穫した大豆を載せるトラックを確保して段取りを確認した。大型機械のハーベスターを稼働させ、約4週間かけて収穫を終えた。比嘉さんは「イネ科とマメ科の輪作を心がけ、雑草の病害虫の抵抗力を防ぐために農薬のローテーションなどを考えることを心がけたい」と話した。

 安里ファウストさん(59)は、3月中旬から120ヘクタールに作付けした稲穂を収穫した。晴れた日には大型機械のコンバインを稼働させ、作業員が収穫に追われ、黄金色の稲穂が機械で次々に刈り取られた。5月末からはサトウキビの収穫を開始した。安里さんは「水不足には困らなかったが機械トラブルに見舞われ、生産量は並々だった。来年はさらに生産量を増やしていきたい」と述べた。

 大道路は収穫した作物を輸送するトラックが行き交い、活気に満ちた風景だった。すれ違い様には「収穫は始まった?」「順調か?」など言葉を交わしていた。今年の初旬は雨など不安定な天候が続き、厳しい状況もあったが、順調に収穫作業が進んだようだ。

(安里玉元三奈美通信員)