第103回全国高校野球選手権沖縄大会第8日は11日、沖縄セルラースタジアム那覇などで3回戦6試合が行われた。小禄が浦添商に14―4、知念が前原に6―2、中部商が具志川に6―0、宮古が名護に7―0で勝利し、8強入りを決めた。シード勢では具志川商が沖縄工に11―1、興南が八重山に11―1で準々決勝に進んだ。11日に実施予定だった豊見城―沖縄水産、沖縄尚学―那覇は雨天のため12日に順延となった。
八回、監督も絶賛の猛攻/打者一巡、一挙8得点
「八回の攻撃は出来過ぎなくらいだった」と大川基樹監督が絶賛する猛攻で、小禄が5年ぶり13度目の8強入りを決めた。初回に2点を奪われたがナインはひるまない。「よーし、つなげ」と一球一打にベンチの声は沸き立つ。小禄の熱気が、浦添商の守りにもプレッシャーを与えた。
八回を2点リードで迎えたが、浦添商がじわじわと迫るのを感じながらの攻撃だった。先頭の9番・垣花泰雅の内野安打から続けて2者連続のバントヒットが成功し、無死満塁の好機を演出。迎えた3番・喜舎場康太が初球をたたいて右方向への豪快な2点二塁打を放つ。この回、打者一巡で一気に8点を追加。勝負を決定づけた。
この日、4打数3安打2打点の活躍を見せた神里泰成主将は「特にセーフティーバントに注力してきたので自信になった」といずれも得点に絡んだ三回と八回のバントヒット成功を喜ぶ。エースの照屋英和のテンポ良い投球が、打線の奮起にもつながったとし「照屋の粘り強いピッチングがチームの勢いになった」と大きな収穫を得たようだ。
4強入りが懸かる次戦も「どこが来ても全員で盛り上げて勝ち進む」と勢いそのまま頂点を取りに行く。
(上江洲真梨子)
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●浦添商 先制適時打を放った平識開陸主将 「守備から流れをつくる浦添商らしいプレーができなかった。守りのミスが攻撃にも影響し、切り替えがうまくいかなかった。打撃は要所での犠打失敗から併殺で好機をつぶしてしまうなど悔しい結果となった」
▽3回戦
小禄
002 201 18|14
200 100 10|4
浦添商
(八回コールド)(小)照屋―親泊
(浦)名嘉、西里、村田、新城―比嘉
▽三塁打 金城(小)、平識(浦)
▽二塁打 垣花、金城、喜舎場(以上小)