中部商、9番徳永が空気変える一打 四回に一挙5得点で突き放す<高校野球2021>


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具志川―中部商 5回裏1死二塁、機動力を生かしセーフティーバントを決める中部商の徳永翔太=11日、沖縄市のコザしんきんスタジアム(高辻浩之撮影)

 第103回全国高校野球選手権沖縄大会第8日は11日、沖縄セルラースタジアム那覇などで3回戦6試合が行われた。中部商が具志川に6―0で勝利し8強入りを決めた。

 三回まで毎回走者を出しながら、なかなか点を奪えない中部商。もどかしい空気を変えたのが9番の徳永翔太だ。四回裏、相手のミスから1死一、二塁に好機を広げ、高めに浮いた直球を逆らわずにミートして左越えの先制二塁打を放った。「焦らず、自分のバッティングを心がけた」と頬を緩めた。

 これを皮切りに連打などで一挙5得点。守備では序盤から崩れることなく、失策なしの無失点で8強入りを決めた。

 2安打2打点と活躍した石川倫主将は「守りに集中したことが攻撃にもつながった」と満足そうだった。

 ●具志川 盗塁阻止などでチームを支えた捕手の與那嶺尚成 「四回に耐えきれなかったことが敗因。それでも『粘り強く』というチームのモットーはやり通した。後輩にも受け継がれていってほしい」


具志川
 000 000 000|0
 000 510 00×|6
中部商
(具)仲本、眞喜志―與那嶺
(中)西原、與古田―仲本、平山
▽二塁打 仲本2、徳永(以上中)