第103回全国高校野球選手権沖縄大会第8日は11日、沖縄セルラースタジアム那覇などで3回戦6試合が行われた。知念が前原に6―2で勝利し、8強入りを決めた。
つなぐ打撃で前原バッテリーに圧力を掛け続けた知念は2―2の七回、暴投の間に勝ち越し点をもぎ取った。その後も押し出し四球などで加点し逃げ切った。
七回1死一、三塁。石新愉人の打席で仕掛けたスクイズ。しかし捕手が立ち上がる。三走の嘉数歩は「読まれたか」と急ブレーキ。バントを構えた石新のバットも空を切った。
ただ、投手が外した球は後ろにそれて嘉数が生還。直前に降り出した大雨も投球に影響したようで、スクイズ外しの場面が勝負の明暗を分けた。
勝ち越しのホームを踏んだ嘉数は遊撃の守りでも堅実なプレーが光り、最終回は併殺も決めた。次戦も「長打はないが、自分たちのつなぐ野球で頑張りたい」と気を引き締めた。
●前原 4投手の継投をリードした捕手の前森琉志 スクイズが来ると思っていたが、タイミングをつかめなかった。結果的に暴投で勝ち越し点、四球での追加点など、投手の持ち味を引き出せなかった。でもチームは全力を出し切ったと思う。悔いはない。
前原
000 200 000|2
000 101 40×|6
知念
(前)横田、上原、島袋、金城―前森
(知)銘苅、與那覇―石新
▽三塁打 前森(前)、國吉(知)
▽二塁打 新垣2、嘉数(以上知)