美ら海水族館が約50日ぶりに再開 職員巡回で館内の「密」防ぐ


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大水槽の前でジンベエザメを見る人たち=12日、本部町の沖縄美ら海水族館

 【本部】緊急事態宣言の発令に伴い臨時休館していた沖縄美ら海水族館(本部町)は12日、約50日ぶりに営業を再開させた。緊急事態宣言下で開館するのは初めてで、県の対処方針に従った。再開を待ちわびた家族連れが朝から訪れ、活気が戻りつつあった。正午時点で館内の収容率は35%(定員1250人)だった。

 開館時間は午前8時半から午後6時半(入館締め切り同5時半)まで。入館時の検温・消毒のほか、客が集まり密の状態になってないか、職員が館内のカメラや巡回で確認した。

 休館中の6月17日、2頭飼育するジンベエザメのうち雌の1頭が、摂餌障害などを理由に死んだ。大水槽では残り1頭の雄「ジンタ」がゆっくりと泳いでいた。大阪府から訪れた男性は「水槽内は少し寂しいけれど、久しぶりに水族館に来られて良かった」と話した。水族館管理部の古網雅也係長は「朝と夕方は比較的すいているので、ゆったりと観覧してほしい」と述べた。