観光事業者を中心とした経済界のメンバーらは12日、安心安全な沖縄を目指す「ブルーパワープロジェクト」の実施を那覇市のパレットくもじ前広場で発表した。
来県前に新型コロナウイルスワクチン接種やPCR検査を受けた人にインセンティブ(特典)を用意することを通じ、ワクチンや検査を沖縄観光のスタイルとして定着させる。観光案内所や県レンタカー協会会員社の受け付けカウンターで、来県者がワクチン接種証明書やPCR検査の陰性証明書を提示すると「ブルーリストバンド」がもらえ、事業に参加する店舗で特典やサービスが受けられる。実施期間は8月1日~9月30日。
プロジェクトは緊急事態宣言が今月11日までで解除されることを見込んで進めてきた。延長に伴い、宣言期間中はやむを得ず来県する人への取り組みとし、解除後には本格的な「防疫型観光」を推進する。現在、参加団体や事業者を募っている。
鈴木洋一実行委員長(県飲食業生活衛生同業組合理事長)は「行政や医療関係に頼るだけでなく、この夏の難局を乗り越えるために何ができるかを考えた」と話した。参加団体の沖縄観光コンベンションビューローの下地芳郎会長は「なんとしても今月中に宣言解除を目指し、8月をみんなで一緒に迎えたい」と話した。
公式サイトで参加店舗などを紹介しており、ウエルカムドリンクの提供(居酒屋のちぬまんグループ)などの特典がある。