琉銀、中国向けECに商品紹介 「八百萬商店街」に参入 県内事業者の販路支援


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 琉球銀行(川上康頭取)は13日までに、中国居住者向けに日本の商品を紹介する越境ECサービス「八百萬(やおよろず)商店街」に事業参入した。琉銀は沖縄の特産品などの紹介を通じ、県内事業者の販路拡大などを支援することにしている。

 「八百萬商店街」は日本ATM(東京都)と八百萬(同)が提供するサービス。中国の小売店に商品サンプルを展示する「リアルとネットの融合型サービス」として、1日に運営を開始した。

 ECサイトに加え、中国の小売店など約60カ所にサンプル展示することで、商品の状態を実際に確認することもできる仕組み。日本ATMを通じ、琉銀など9金融機関と1地域商社が各地域の商品を紹介する。

 琉銀によると、中国のECサービスに事業者が直接出品するには、保証金などで100万円以上の初期費用がかかるという。

 「八百萬」では、輸送費用などを除けば初期費用が無料で、貿易に関する手続きも代行する。

 商品は、常温輸送が可能で賞味期限が長い地域特産品や、伝統工芸品などを推奨している。

 琉銀は「事業者は国内配送するだけで完結する。入金も円なので、実質国内取引で越境ECに出品できる」とメリットを強調。「県外に販路を築くことで、事業者の挑戦を支えたい」と出品を呼び掛けた。

 問い合わせは琉銀法人事業部(電話)098(860)3817。