第19回全日本タンブリング・ダブルミニトランポリン競技選手権が10、11の両日、静岡産業大学で行われた。タンブリング競技の部で又吉健斗(20)=(具志川東中―静岡・磐田東高―静岡産業大3年、同大クラブ)が2本の合計得点71・700で決勝を制し、日本一に輝いた。予選は第35回世界トランポリン競技選手権(11月・アゼルバイジャン)の選考も兼ねており、予選での計67・900が派遣標準となる63点を満たし、日本代表に内定した。
タンブリングの又吉健斗が自己ベストを更新する71・700の高得点で栄冠をつかんだ。国内大会では過去最高得点とみられる。
決勝では、国内で又吉にしかできない高難度技「後方伸身2回宙返り3回ひねり」の大技を成功させた。世界大会では決めていたが「国内大会ではこれまで2度やって失敗。3度目の挑戦で成功させることができた。だいぶ大きな自信になった」と声を弾ませた。
代表選考の懸かる予選は確実に得点を狙い、自己ベストの67・900。決勝は難易度を上げて臨み、大技を成功させたことで得点が飛躍的に伸びた。結果的にはどちらも「ほとんどミスなくほぼ完璧にできた」と振り返る。
激しい衝撃が伴う競技で足の故障も抱えながらの快挙だった。2020年3月に右足首を手術。今でも痛みがあると言い「週2、3回は接骨院に通い、練習後のアイシングは欠かさない」と体調管理に気を配る。
これも高難度の「後方屈伸3回宙返り」にも挑戦中だ。世界クラスの海外選手は当たり前のように決めるという。11月の世界大会に向け「演技構成や技のバリエーションを増やし、ファイナル進出の8位以内を目指したい」とさらなる躍進を誓った。