玉城知事、感染リバウンドに危機感 沖縄県内コロナ83人感染 デルタ株16件確認も


この記事を書いた人 Avatar photo 桑原 晶子

 沖縄県の玉城デニー知事は14日、県庁で記者会見を開き、同日の新型コロナウイルス新規感染者が先週と同じ曜日より25人増え83人になったことを受けて「減少傾向だった県内の感染状況のリバウンドが懸念される」と危機感を示した。また、感染力の強い「デルタ株」の陽性者が10日以降、新たに16件確認されたと発表した。県内で確認されたデルタ株は疑いも含めて36件となった。

 玉城知事はデルタ株の拡大について、「県内で置き換わりが進めば、これまでにない感染拡大を引き起こしかねない。来週の連休に人の流れが増加しないか警戒感を持っている」と述べた。

 デルタ株疑いの患者を調べる行政検査は64件行われ、16件の陽性が確認された。地域は各保健所管内で中部が9件、南部が2件、八重山が3件。那覇空港PCR検査で1件、希望者向けのPCR検査事業で1件だった。県の糸数公医療技監は「中部の20~50代の若い層に多い。県外との関連は最初の3、4例はあったが、今はリンクが見つからないのが現状だ」と、県内での拡大を懸念した。