PFAS汚染水放出「科学的確信持てる内容に」官房副長官が言及


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米軍普天間飛行場(資料写真)

 【東京】松川正則宜野湾市長は14日、首相官邸で菅義偉首相や加藤勝信官房長官、杉田和博官房副長官らと面会した。米軍が普天間飛行場内から有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)を含む汚染水を基地外の公共下水施設へ放出する計画について、杉田氏は「(排水しても問題ないと)科学的に確信を持てる内容でなければいけない」と話したという。

 松川市長は排水の基準がなく「なかなか悩ましい」としつつ「環境省などで(米軍の手法で)PFOSが除去できると明確になれば、下水道への放出も検討しないといけない」と述べ、今後の対応に含みを持たせた。普天間飛行場負担軽減推進会議の作業部会の開催も求めた。国側から具体的な時期の明示はなかった。

 菅首相らには沖縄振興計画や跡地利用推進法の継続も要望。市道宜野湾11号整備に関する謝意も伝えた。