「休業要請これ以上従えない」石垣島ヴィレッジ内の飲食店が営業再開を表明


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午後8時を過ぎても大勢の客でにぎわう「石垣島ヴィレッジ」=13日、石垣市

 【石垣】これ以上、要請には従えない―。沖縄県石垣市美崎町の複合型商業施設「石垣島ヴィレッジ」内で営業する飲食店は8日、全店の連名で、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の休業要請などに一律では従わず、一部店舗の通常営業再開を表明する文書を、県や石垣市に送付した。

 同施設に入居する飲食店はこれまで、全店で休業や時短営業の要請に従ってきた。だが宣言が延長され、経営や雇用の継続が困難として、一部店舗が要請に協力できないとの結論に至ったという。通常営業を再開するのは施設内に店を構える4店舗。営業再開する店では今後、手指消毒やマスク会食の徹底、定期的な従業員の抗原検査など感染防止策を徹底して店を開け、酒類も提供するという。

 店側が県や市に送付した文書では、これまで市内で発生したクラスターはヴィレッジ内の店舗が原因ではなかったことや、全店一律で協力して感染対策してきたことなどを説明。「飲食店が大々的に注目を浴び、酒類の提供停止や営業縮小要請を受けることに疑問を感じている」と指摘。「県のコロナ対策は十分だったのか」と訴えた。