モバイルプリンス
スマホを使うと、通販サイトなどで手軽に便利に買い物ができます。買った後に不要になってもフリマアプリで販売することも簡単なので、ついつい買いすぎてしまう人も多いのではないでしょうか。
通販やフリマアプリを頻繁に利用すると、何度も宅配業者の方が荷物を届けてくれます。
それを悪用し、「○○運輸です。荷物を届けましたが不在だったので、こちらから確認してください」と偽サイトに誘導するメッセージ【※1】が届くサイバー犯罪が多発しています。
※1 偽サイトに誘導するメッセージ … メッセージに記載されている偽サイトのURLをクリックすると、メールアドレスやパスワードの入力、あるいは偽アプリのインストールを指示されます。このとき偽アプリを取り込んでしまうと、スマホが乗っ取られてしまい、自分のスマホから不特定多数の人に、偽サイトに誘導するメッセージが送られてしまいます。私の友人が一度被害に遭い、いろいろな人から「お前が詐欺をしている人間なのか?」と怒りの電話がたくさん来たそうです。結果的に、電話番号を変更し、警察に相談する事態となりました。
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普段なら偽メッセージだと気付いて無視するでしょう。
しかし、たまたま同じ時期に通販を利用し、早く開封したい状況だったら、うっかり偽のメッセージに引っかかってURLを開いて個人情報などを入力し、大事な情報を抜き取られる恐れがあります。
届いたメッセージのURLをよく確認する、宅配業者のHPを確認し、注意するようなメッセージが出ていないか確認するなどの地道な方法で防ぐしかありません。
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注文していない商品を送り付けて勝手に代金の請求をする「送り付け商法」【※2】という詐欺被害も急増しています。コロナ禍で外出の自粛を強いられ、通販に頼ることが多くなったことを悪用した詐欺です。
しかし、今月6日から法律が少し変わり、勝手に送られてきた商品を開封・処分してもかまわないようになりました。
こうした詐欺は時代に合わせてどんどん新しい手口が出てきます。ニュースをこまめにチェックして情報を取り込む、怪しいなと思ったら落ち着いて調べるなどして、安全なスマホ通販ライフを送ってください。
※2 送り付け商法 … これまでの法律では、送り付けられた商品を14日間は保管する必要がありましたが、6日から法律が変わったことで、すぐに処分していいようになりました。それでも、身に覚えのない荷物が届いて相談したい場合は消費者ホットライン(188)に電話をかけてみてください。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。