県中学総合体育大会は18日、ソフトボールの男女決勝までが読谷村のゆんたんざソフトボール場で行われた。女子は山内が4―3であげなに逆転勝ちし、男子は嘉手納が10―3の五回コールドで読谷を破り、優勝した。
主将の一振りが山内に勝利を呼び込んだ。2―3の1点ビハインドで迎えた最終回。1死一塁で仲村妃南子オリビアが中越えの三塁打を放ち同点。「ホームランを打つつもりで打席に立った」と気合がみなぎっていた。打席を待つベンチでも「次打つから」と宣言していたといい、チームの期待に応える殊勲打だった。続く桃原咲がスクイズを成功させ、仲村が逆転のホームインを果たした。
あげなの最後の攻撃は三者凡退でしっかり締めた。先発の濱﨑美海(みう)は「決勝は四球を一つも出すことなく、外角を攻める投球ができた」と最後まで集中力を切らさなかった。土壇場の逆転勝利に選手は、もみくちゃになって歓喜した。
5月の春季大会に大差で敗れた古堅を、17日の準々決勝で退けたことで勢いに乗った。
3月の九州選抜は宮崎代表を下して初戦突破したが、続く準々決勝で長崎代表に敗れた。次の九州大会では3位までが全国切符を手にする。仲村主将は「エラーのない守りをして、たくさん打ちまくって全国を目指す」と笑顔で宣言した。
(大城三太)