大東島、台風6号接近で大しけ「サトウキビ心配」(7月19日午後)


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台風6号の接近で、護岸に波が打ち付け水しぶきを上げる亀池港=19日午後3時50分ごろ、南大東村南(池田羊子通信員撮影)

 【大東島地方】台風6号は19日午前9時、南大東島の南約180キロの海上にあり、1時間に約10キロの速さで北西に進んでいる。大東島地方では同日、強い風が吹き、海は大しけで海岸に白波が打ち付け、サトウキビや木々は大きく揺れた。住民は風で飛ばされそうな物を自宅にしまったり、漁船をロープで係留したりするなどの対策を講じた。

台風6号の影響で、横倒しになったサトウキビ=19日、南大東村(池田羊子通信員撮影)

 南大東のサトウキビ農家大城盛明さん(63)は「雨は降ったりやんだりだが、風は強くなってきている」と語った。「暴風域ではないので、大きな対策はしていないが、植木鉢など、風で飛びそうな物は自宅にしまった」と対策を進めている。その上で、「台風通過後、潮害でサトウキビが弱らないか心配だ」と話した。

 北大東のサトウキビ農家の男性(62)は「大きな心配はないが、サトウキビが風で倒れてきている」と語る。「今はただ過ぎ去るのを持つしかない。台風シーズンの到来で今後も油断できない」と警戒感を強めている。

 台風6号は20日午前9時には、南大東島の南南西約170キロまで進み、強い台風に発達する見込み。

台風6号の接近により、海岸に白波が打ち付け水しぶきを上げた=19日、南大東村海軍棒プール(池田羊子通信員撮影)