子の居場所に食材100キロ 協同青果卸売組合 週1回無償提供


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MTキッズクラブの前田千恵子代表(中央)に青果物を無償で提供する県青果卸売協同組合の仲田さくら青年部長(左)=6日、浦添市伊奈武瀬の県中央卸売市場

 【浦添】浦添市内19カ所の子どもの居場所を支援しようと、沖縄協同青果と県青果卸売協同組合は6日から週1回、規格外の野菜や果物など約100キロを無償で提供し始めた。市内では、新型コロナウイルス感染拡大の影響で親の収入が減るなどして、食事を取れない子どもたちがいるという。

 県青果卸売協同組合の仲田さくら青年部長は「市の職員から話を聞き、これではいけないと思った。1人ではなく、ほかの人と食事を楽しむことや旬を味わうことを覚えてほしい」と話した。

 MTキッズクラブの前田千恵子代表は「子どもたちは毎週、子ども食堂を楽しみにしている。野菜は今とても高いので本当にありがたい」と述べた。
 果物や野菜は、市の職員が市内の子どもの居場所に配布する。今後、配達人員を増やして週に2度、野菜や果物を届ける予定。