沖縄愛楽園が教員向けにハンセン病を学ぶ講座 8月13日にオンラインで


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
教員向け講座のチラシを手に「多くの人に参加してほしい」と話す沖縄愛楽園交流会館学芸員の辻央さん=20日、名護市済井出の沖縄愛楽園交流会館

 【名護】沖縄愛楽園は8月13日、県内の小中高の教員を対象にしたオンライン講座を開く。新型コロナウイルス感染拡大に伴う差別的な発言や行為が社会問題となる中、ハンセン病について回復者の体験を聞くことで、発病者や感染者が社会から差別されない環境づくりを学んでもらうことが目的。午前10時から午後5時まで。受講無料。

 朗読劇「島」の上映のほか、回復者や元患者の家族などの講話などを通して愛楽園の歴史やハンセン病を学ぶ。沖縄愛楽園交流会館の辻央学芸員は「パンデミックの世界では、誰でも発病者や感染者になり排除される恐れがある。差別は過去ではなく、現在も身近に起こりうる問題だ。ハンセン病で排除された側の声を聞くことで、こうした社会の風潮を見直す機会になれば」と語った。

 講座は配信を中心とし、状況次第で交流会館でも人数制限をした上で受講可能になる。申し込みは沖縄愛楽園自治会ホームページ(イベント・講座申し込み)から。締め切りは8月8日。問い合わせは沖縄愛楽園交流会館(電話)0980(52)8453。