お土産に、お供え物に シークヮーサーのカップケーキ開発 大宜味の中学生がコープおきなわらと連携


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 【大宜味】大宜味中学校(具志堅仁一校長)の2年生28人は14日、「道の駅おおぎみやんばるの森ビジターセンター」で、シークヮーサーのカップケーキ「クヮーサーCUP」の発売を発表した。コープおきなわなど県内企業との連携で商品開発したケーキで、村の特産品のシークヮーサーにトウガンを加えた甘酸っぱいジャムと、しっとりとした口当たりの良い生地が特徴だ。

新商品ケーキ「クヮーサーCUP」

 生徒たちは地域の人に末永く愛されるよう「仏壇行事などのお供え物に使える、村を訪れた人たちに喜んで買ってもらえるお土産」をテーマに、昨年8月から約1年間試行錯誤を繰り返し開発した。

 コロナ禍で試食会や店頭販売ができなくなった代わりに、より多くの村民へ知ってほしいと、村内5カ所をグループごとにリヤカーで訪問販売を実施。用意した「クヮーサーCUP」約1400個を売り上げた。発表セレモニーで生徒らは開発の経緯や商品の特徴を述べ「ぜひ多くの方に買ってもらい、大宜味をもっと知っていただきたい」とPRした。

 喜如嘉公民館前で販売したグループの一人、仲原琉愛さんは「みんなで数えきれないほど試食し、甘さなど好みで意見が分かれた時は多数決で決めた。広い世代の方に食べてもらうために食感にもこだわった」と笑顔を見せた。

 売上金は2年生みんなで話し合い、首里城の再建と新型コロナウイルスで日々頑張っている医療従事者へ寄付を決めたという。

 「クヮーサーCUP」は税別1個150円、6個入り1箱千円。村観光協会が販売元となり同ビジターセンターで8月から販売を開始する。問い合わせは村観光協会(電話)0980(50)5707。

 (安里郁江通信員)

 

新商品ケーキ「クヮーサーCUP」を発表した大宜味中2年生ら=14日、道の駅おおぎみやんばるの森ビジターセンター