手間暇かけた自慢のスープ、小皿料理も多彩 ENTRO(名護市)<うちなー味まーい33>


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食べ応えあるランチメニューの「牛ハラミのあぶり」。スープと小皿料理、ご飯かパンが付く(ケーキは別メニュー)

 名護市の名桜大学近く、マンションの1階に創作料理店「ENTRO スープ&タパス」はある。水色のドアを開けるとガラス製品とアンティーク家具に囲まれた落ち着く空間が現れた。店主の比嘉大陸さん(39)が「ランチメニューを新しくしたばかりなんです」と迎えてくれた。名護出身の比嘉さん。20歳の頃、福岡の飲食店で出合ったジャガイモの冷製スープ「ビシソワーズ」の味に感動し、「こういう手間ひまかけたスープの店を地元で開こう」と決意。東京の洋食店で3年間修行後、7年前に開店した。客層は30~60代の女性中心で、子連れの来店も多い。

 こだわりのスープを中心に、県産野菜を使った小皿料理を出している。ランチ(税込み1430~2178円)はメインを肉、魚とパスタから選びスープと小皿料理が付く。スープはオニオン、野菜、クリームの3種類がおかわり自由だ。

 常連客の要望で復活させたメニュー「牛ハラミのあぶり」は、赤ワインに漬け込んだ肉の柔らかさが際立つ。この日の小皿料理「ナス、パプリカ、ゴーヤーのクミンオイルソテー」などと相性が良く、ご飯が進んだ。スープは夏はあっさり系のオニオン、冬は濃厚なクリームが人気だという。

 照明や皿、花瓶に至るまで、ガラス作家の妻・奈津子さん(39)の手による一点物。「内装も料理の盛り付けも、妻のガラス作品に合わせているんです」とほほ笑む比嘉さん。「料理と雰囲気を味わいに来てほしい」と呼び掛けた。正午~午後3時。予約優先。日・月定休。予約は(電話)0980(59)6778。
 (岩切美穂)

ガラス製品とアンティーク家具がおしゃれな店内と店主の比嘉大陸さん=20日、名護市の「ENTRO スープ&タパス」