第48回県中学校総合体育大会第3日は27日、県内各地で8競技が行われた。ハンドボール男子決勝は仲西が東風平に26―13で勝利し頂点に立った。女子決勝は仲西が神森に26―20で勝ち、同時優勝を果たした。バドミントンは団体決勝リーグ戦があり、男子は彩橋、女子は沖縄東が制した。28日はサッカーの決勝などが行われる。
男子・苦境乗り切り念願頂点
悔しい敗戦から結束力を高めてきた男子仲西が念願の県内一の座をつかんだ。勝ち上がる中で何度も苦しい場面があったが、チームワークで乗り切った選手たちの頑張りに、渡真利将平監督は「強いチームがそろう中で粘り強くやってくれた」とたたえた。
3月の九州中学生選抜で優勝を成し遂げた。しかしここからチームの雰囲気が変わる。下地叶也主将は「浮かれみたいな、気の緩みが出てきた」と振り返る。結果、中学総体の地区予選で神森に2回戦負け。そこで「チームになることができていなかった」と気づいた。 ミーティングなど一緒に話す時間を増やし、競技に懸ける思いを共有してきた。そして迎えた県総体。準々決勝では再び神森と対戦した。柱である下地主将が途中退場になる窮地にも、よりチームが一つになり乗り切った。準決勝の宮里戦は逆転勝ちし、決勝は攻守がかみ合い圧倒した。
184センチの下地主将を中心に高さがあり、比嘉駿ら速さが武器の選手もそろう。GKの喜名志成のセーブ率の高さも持ち味だ。下地主将は「一戦一戦しっかり目の前の相手に集中して絶対に全国に進みたい」と九州制覇を掲げた。
(謝花史哲)
女子・輝き放ったエース野底
後半残り10分、女子の仲西が追いすがる神森を持ち前の粘り強い守備で1点に抑えて振り切った。新チームになって以降、県内大会で勝ち続けてきた力を発揮し、4年ぶりの栄冠をつかんだ。
決勝はエースの野底桃伽が輝きを放った。シュート13本を放って11本を決める決定率の高さ。厳しい試合で1試合10得点の目標も初めて達成してのけた。
先行された前半は終了間際にサイドから仕掛けてカットインで得点。直後の守りでターンオーバーを奪い、同点弾の速攻の起点となった。後半開始直後には狙い通りの逆転シュートを決め、苦しい場面での勝負強さも見せた。九州大会では「11点以上を取っていきたい」と目標をさらに高く掲げ、全国出場を狙う。