沖縄県教育委員会は29日、児童生徒に体罰行為をしたとして那覇市内の中学校に勤務する男性教諭(46)を停職6カ月、浦添市内の小学校に勤務する男性教諭(42)を戒告の懲戒処分にしたと発表した。
発表によると、46歳の男性教諭は2020年10月と21年3月、男子生徒2人に対し、口の利き方が悪いことや帰りの会に参加しなかったことを理由に、左肩を手のひらで強く押したり、後襟をつかみ床に倒した後、無理やり立たせる行為を2度繰り返したりした。男性教諭は06年にも体罰行為で2カ月の停職処分を受けていた。
42歳の男性教諭は21年4月下旬から6月1日までに、廊下を走る、忘れ物があるなどの注意指導を受け入れない児童4人に対し、平手打ちや太ももをつねる、腕を両手でつかみ、ねじるなどの行為をした。
2人とも管理職に報告せず、保護者からの問い合わせで発覚した。
金城弘昌県教育長は「教員の児童生徒に対する人権意識の高揚を図り、再発防止と信頼回復に努めていく」とコメントした。