米軍汚染水の放出計画「あまりに無責任」 宜野湾市議会が撤回求め決議


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米軍にPFAS汚染水の適切対応を求める決議を全会一致で可決する宜野湾市議会=30日、市中央公民館

 【宜野湾】米軍が普天間飛行場内から有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)を含む汚染水を処理し基地外へ放出する計画で、宜野湾市議会(上地安之議長)は30日に臨時議会を開き、PFOSなどを含む汚染水を公共下水道や河川へ放出しないことを求める決議と意見書を全会一致で可決した。

 決議と意見書は放出計画を「あまりにも無責任で一方的である」と批判した。PFOSなどの処理は従来通り米軍の責任で焼却処理し、泡消火剤はPFOSなどを含まない代替品に替え、泡消火剤や燃料などは法令を順守し厳格に管理することを要求した。決議の宛先は駐日米国大使らで、意見書の宛先は首相ら。

 市議会は同日、米軍による渡名喜村沖での鉄製コンテナ落下事故に対する抗議決議と意見書も全会一致で可決した。