沖縄の10万人当たり感染100人超 東京、インドネシアと同水準【世界各国との比較表】


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 新型コロナウイルスが猛威を振るう県内で、直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数は110・84人となり、約50日ぶりに100人を超えた。この数値は国内では東京と同水準で、世界的に見ると新規感染者が多く発生している地域に匹敵する。県内の新規感染者数は27日以降、連日300人を超えており、数値はさらに上昇する。

 県が30日に発表した県内の29日までの直近1週間の新規感染者数は1617人。この間23~26日の平均は131人だったが、27~29日の平均は364・3人に急増した。1617人を人口10万人当たりに換算すると110・84人となり全国2位で、全国平均36・02人の3倍超。全国1位の東京の111・44人とほとんど差はない。

 県内でこれまで直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数が最も多かったのは5月31日までの1週間で127・43人だった。だが30日現在、県内の直近1週間の新規感染者数は1899人で過去最多を更新した。人口10万人当たりに換算すると130人前後となり、過去最多を更新する。

 厚生労働省検疫所がウェブサイトで公表する世界各地域の新規感染者数上位3カ国と比較すると、直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数は最低でインドの19・5人、最も高いのはボツワナの456・9人。沖縄は感染拡大が指摘されるインドネシアの128・1人と同水準となっている。人口規模や医療提供体制などが異なるため、単純比較はできないが、県内の新規感染者の多さが分かる。

 県内の新規感染者数は30日、前日より10人減少した。県の糸数公医療技監は土曜が多い傾向だとして「ピークを越えたとは判断できない」と警戒感を示した。