地域猫と共生へ…コザ十字路通り会が去勢手術に搬送 愛護団体や自治会と連携


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捕獲した猫を搬送する照屋自治会の島袋林大会長(左)、コザ十字路通り会の森寛和会長=沖縄市内

 【沖縄】コザ十字路通り会(旧銀天街)と照屋自治会は商店街で前日に捕獲した雄猫2匹を7月13日、中城村新垣にある「どうぶつ基金」の協力病院「TNRなかぐすく」へ去勢手術を施すため搬送した。

 捕獲(T=トラップ)して避妊去勢手術(N=ニューター)を行い捕獲した場所に戻す(R=リターン)「TNR事業」の一環で、動物愛護団体などが市と連携し展開している。

 地域猫のふん尿被害防止のため通り会の森寛和会長がTNR事業受付を市に要請したが、自治会単位でなければ申請できないため、島袋林大会長に依頼し合同で対応した。

 以前からふん尿マーキングの苦情に悩まされていた森会長は「去勢すると縄張り争いも減少すると聞いている。今回は3匹分の枠だが、可能な限り継続したい」と述べた。

 通り会の要望に応えた島袋自治会長は「TNR事業は捕獲した猫の保管場所の確保や病気があれば、申請者が対応するなどボランティアの負担が大きい。行政も問題解決に向けて、猫の保管場所などの負担軽減に一緒に取り組んでほしい」と要望を述べた。

 (喜納高宏通信員)