全国高校総合体育大会・北信越総体第7日の31日、9.98スタジアム(福井県営陸上競技場)で行われた陸上の5000メートル決勝で上原琉翔(北山3年)は14分24秒61で17位だった。3000メートル障害予選で宮里洸(北山3年)が自己ベストの9分11秒15で走り、1日の決勝へ進んだ。女子200メートルの石嶺真鈴(石川3年)は25秒02で決勝進出はならなかった。女子走り高跳びは大底桃花(普天間1年)が1メートル64をクリアしたが、続く1メートル67は跳べず、決勝へは進めなかった。新潟県上越市で行われた弓道女子団体決勝トーナメント1回戦で首里は10―16で倉吉西(鳥取)に敗れた。
全国の洗礼も成長期す
ハイレベルなレース展開となった5000メートル決勝。上原琉翔(北山)は最初から集団の先頭に出て、全国レベルに果敢に挑んだ。
ただ「1キロすぎから、右あばら骨側の内臓が痛かった」とアクシデントが襲った。疲労や負荷が掛かり過ぎて起こるとされる、さしこみの痛みだった。
脇腹を気にするようにしながら走り続けたが、ペースは徐々に落ち、最終的には18人中17位で終えた。「これが全国かと思った」と洗礼を受けた形になった。
上位5人中4人が外国人留学生が占め、4位に1500メートルで日本高校記録を持つ佐藤圭汰(京都・洛南)が日本人トップで入った。1、2位が大会新、9位までが13分台という高いレベルの争いだった。
上原の自己ベストは13分56秒84だが、この日は14分24秒61。ただ、「タイムじゃなくてレースで勝つ強さを身につけないといけない」と、駆け引きの面で大きな経験値を得た様子だった。
最終目標に据えるのは冬の駅伝だ。エース区間の10キロを務めることが決まっている。「この悔しさをしっかり受け止めて気持ちを切り替えていく。一からつくり直していきたい」と疲れた表情ながらも、瞳には覇気が込もっていた。
(大城三太)