野上浩太郎農相は3日の閣議後の記者会見で、名護市辺野古の新基地建設の埋め立て予定海域でのサンゴ移植を巡り、沖縄県による移植許可撤回の取り消しを求めた防衛省沖縄防衛局の農相に対する審査請求について「関係法令に基づき、適切に対応していきたい」と述べた。
防衛省は2日、裁決が出るまで許可撤回の効力を止める執行停止も同時に申し立てた。
野上氏は、防衛省沖縄防衛局と県知事の双方の意見を聞いて対応する考えを示した。また、行政不服審査法上は「審査請求に対する裁決の期限は定められていない」と説明。一方、執行停止の申し立てについては「これは速やかに執行を停止するかどうか決定することとされている」と述べた。結論の時期に関しては明言を避けた。