2年ぶりの熱い夏が始まる。9日開幕の全国高校野球選手権に出場する、県代表・沖縄尚学の18選手を紹介する。
(1)當山 渚 投手
今夏復活を遂げた絶対的エースは「チームが勝つピッチングを甲子園で見せる」と夢の舞台に立てることに胸躍らせる。昨秋の県大会は背番号1を背負ったが、左腕の違和感から離脱。手術を受けた後、最後の夏に向けひたむきに投げ込んできた。甲子園での県勢100勝目の懸かる大事な初戦突破に向け「まずは一勝ずつ」と着実に勝利を重ねる。左投げ左打ち、171センチ、3年。読谷中出。
(2)前盛 魁来 捕手
堅守が持ち味の沖尚で、守りの要として「盗塁を絶対に阻止して守備からリズムをつくる」と送球練習に余念がない。1年の秋から試合に出場し、経験豊富。夏の県大会は全5試合に出場し3投手をリードした。県大会は打率2割5分にとどまったが、チーム首位タイの5打点を稼いだ。夢の大舞台で「チームの士気を上げる守りをしたい」と力強い。右投げ右打ち、175センチ、2年。浦西中出。
(3)知念 大河 一塁手
球際に強い守備を誇る内野陣の一人として、一塁を守る。県大会は打順7番スタートだったが、準々決勝以降は4番を務めた。大会終盤は、打撃で納得いく結果が出せず「甲子園で打点を誰よりも挙げてチームに貢献する」と、反省を糧に全国の舞台での雪辱を誓う。大会後の練習で復調しているようで「勝てる打撃を見せたい」とバットを振り込む。右投げ右打ち、183センチ、3年。東風平中出。