ソフトボール県勢対決 嘉手納が制しV 準優勝の読谷と全国へ 九州中学体育大会


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ

九州中学校体育大会は7日、6競技が行われた。ソフトボール男子の決勝は沖縄県勢対決となり、嘉手納が11―5で読谷に勝利し、優勝した。

自慢の強打で九州王座 嘉手納

 県大会から毎試合2桁得点と強打が売りの嘉手納が九州の頂点に立った。3月の九州選抜大会は3位に終わり、雪辱を期してバットを振り込んできた。ついに九州王者の座をつかみ、與那嶺賢太主将は「九州優勝で全国出場を決められてうれしい」と声を弾ませた。

 初回から「先制して相手にプレッシャーを掛けていく」(與那嶺)という理想とするゲームを展開。その後も嘉手納の武器とするつながる打線で順調に得点を重ね、11―5で快勝した。

 県大会は、三遊間の守りが課題だったというが、與那嶺は「声掛けをしっかり行い、守備もしっかりできた」と振り返り、九州の大舞台で特訓の成果も実感した様子。

 チームが掲げるのは「全国制覇」だ。九州優勝の喜びもそこそこに「全国の好投手の速球も打てるくらいの打線に仕上げていきたい」と途切れない打線で全国王者を目指す。
 

全国へ切り替え 読谷「強豪倒し上位へ」

 準優勝で全国大会出場を決めた読谷。県大会に続き、九州でも嘉手納が壁となり優勝に手が届かなかった。真栄田徹主将は「全国では強豪を倒して上位に入れるように頑張りたい」と気持ちを切り替えた。

 県内で何度も敗れてきた相手。足を絡めてつないでくる打線と知っているだけに、これを意識し過ぎてしまい、初回に3点を与えてしまった。すぐに2点を返すが、流れまでは取り戻せなかった。

 雪辱は果たせなかったが、それでも我如古悟監督は「九州の伝統校に勝てた。意識する連打も出ていた。ミスがなければもっと勝負できる」と前を向き、全国での奮戦を期待した。