高校生開発のスイーツ 新型コロナで販売機会喪失→沖縄ファミマで販売


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 沖縄ファミリーマートは産学官連携取り組みの一環として、県立北部農林高食品科学科3年の生徒らが、地元の本部町産アセローラを使って考案した「アセローラチョコプリン」(税込み260円)を期間限定で販売する。10~30日に県内ファミリーマート全店で取り扱う。

アセローラチョコプリン

 生徒らは地元に貢献できる商品の開発を目的に、2019年に「H*FARMS」を結成。試行錯誤を重ね、20年にプリンを完成させた。

 学校行事や地域の催しで販売する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で全て中止となり、販売の機会を失っていた。食材提供や商品開発の助言をしてきたアセローラフレッシュ(本部町)の並里康次郎社長が、「生徒たちの熱意を何とか形にしたい」とファミリーマートに相談し、商品化が実現した。

 未利用資源にも着目し、これまで活用用途が見い出しきれていなかった果皮と種子パウダーをレシピに取り入れた。チームの堰口(せきぐち)姫向(ひなた)さんは「アセローラのフレッシュさと香りを引き立たせることや、チョコとの配合バランスにこだわった。絶妙な相性を楽しんでほしい」と話した。